jr.ウィンターカップ予選2日目
先日、jrウィンターカップ2日目が行われ、
トレーナーとして帯同致しました。
その日は2試合準々決勝、準決勝がありました。
今回は一日に2試合以上ある場合のコンディショニングに焦点を当てましょう!
1.基本的な考え方
2.朝一番の試合の場合
3.2試合目に対する準備
4.まとめ
1.基本的なコンディショニングの考え
まず皆さんはコンデショニング(試合のパフォーマンスを最大化する為)について
何を目的で行っていますか?その目的を明確化させることで、日頃のストレッチの意識が変わります。
もちろん、ちょっと気晴らしに走ってみよう!など日頃から運動を行っていない方も対象です。毎日決まった距離を走られている市民ランナーの方、社会人クラブチームに所属している方、アマチュア、実業団の方、すべての方々に共通してウォーミングアップを少なからずしているはずです。
多くは、筋肉を伸ばして行うスタティックストレッチを行っていることでしょう。
近年では運動前にストレッチを行う事はパフォーマンス低下、怪我のリスク増加に繋がることもやっと常識として浸透してきていますね。
ストレッチはもちろん大切です。
ストレッチにも種類があります。
ここでは述べませんが、後述致します。
基本的な考え方と冒頭で述べましたが、ストレッチよりも大切な事です。
これはあまり常識として浸透しておらず、トレーナー、教員、指導者の中でも見落としている方が多いのではないでしょうか?
ではそれがなにか?心臓です。
人間は血液の流れにより酸素、栄養が供給され筋肉、内臓が働きます。
血流が良くなければ筋肉は寝ている状態です。
血流が良ければ筋肉は起きています。
皆さん朝ごはんは摂っていますか?
しっかり朝ごはんを食べると、元気に一日をスター卜出来ますよね?
それと同じなのです。
逆に朝ごはんを食べてないと、なんだかやる気が起きず、ぼーっとしたりします。
筋肉にしっかり血液が送られてないと筋肉もしっかり働きません。
また内臓に関してはしっかり血液が送られると、内臓機能も働きます。
すると本来の内臓の役目を果たしてくれた結果、ホルモンバランスが良くなり、
神経作用もしっかり働きます。身体の調子がすこぶる良くなります。
例え話を挟みましたが、それら循環を良くしているのはなにか?
全身に血液を送ってくれているのは心臓なのです。
なので運動前は急に動き出すのではなく、軽めに動く必要があります。
少しジョグするだとか、しっかり関節を動かすとか、
筋肉を伸ばすのではなく、動く事が必要になります。
筋を伸ばすと疲労物質等の老廃物が無くなりますが、筋線維を瞬発的に動かすには逆効果となります。よってパフォーマンスも低下します。少し動いた後に胸に手を当ててみてください。
心臓がボンボン働いているのを感じるはずです。
この動きが無い状態で急に激しい運動を行うと、心臓もびっくりし負担が大きいです。
心疾患をお持ちの方は特に注意が必要です。また急なポンプ作用に肺の動きがついていけず息切れしやすくもなります。そんな経験ある方いませんか?
これが少しでも頭にあれば明日からの運動意識も少し変わるはずです。
私達の身体の働きを良くしてくれている心臓様に感謝し労りましょう(笑)
2.朝一番の試合の場合
当然季節、気候によってもトレーニングメニューは作用されます。
特に冬場の朝一番の試合はもう最悪です(笑)
前述した心臓の事を考える=心拍数を上げる となります。
冬場の場合起床から2時間は空けておかないとウォームアップを行ってもなかなかベストコンディションにもっていくのは難しいです。しっかり早寝早起きし備えることが重要です。
今回の試合では第一試合でしたが試合自体は11時からとやや遅めで、10月にも関わらずそこまで寒くもなく、半袖でも暑いくらいでした。なので今回は特に変わったことはせず通常通りダイナミック中心でメニューを行いました。
これが真夏となると一番怖いのは熱中症です。
試合でのエネルギー消費、選手の状態も考慮した上でのメニュー作りが必要です。
また私はバスケットボールで室内でしたが、サッカー、野球など野外競技の場合でもメニューはガラリと変わってしまいます。試合の時間、気候、気温、気圧、会場の状態(冷暖房はあるのか、芝か土かなど)すべての条件を確認しましょう。
3.2試合目の準備
準々決勝を無事に勝利し、2試合目を控えていました。
しかし勝ちTOとのことで準決勝前はオフィシャルに入りコンデショニングを整える時間はありませんでした。コロナの影響もありハーフアップも無いため試合開始前の10分アップでしっかり整える必要がありました。この状況で重要なのは1試合目の疲労です。と言いたいところですが中学生、高校生は回復が早く全身的な疲労は割とすぐに回復し、むしろ2試合目の方が調子がいいといった選手がほとんどです。
しかし1時間程度TOの為座りっぱなしの場合、臀部、下肢の筋肉群は回復の速さと比例して硬くもなりやすいです。1試合目ほど動必要はありませんが、下肢筋群、臀筋郡、腰部や膝足首といった関節は再度しっかり動かす必要があります。
競技に特化した関節もしっかり動かしましょう。バスケットボールなら上記のものと、利き手側の肩甲骨もしっかり動かしいないと柔らかいシュートは打てません。
基本的に股関節を動かすと心拍数も上げやすいです。意識してみてください。
4.まとめ
結論、パフォーマンスアップ、怪我防止の為、しっかり筋肉を動かす、関節を動かす。そしてその際確認することに心拍数!今まで伸ばす事しかしていなかった方、明日からのメニューを変えてみましょう!必ず調子が変わるはずです。そしてもっと運動を楽しみましょう👍