OGYacademy

BリーグUチームトレーナー NASM-PES 柔道整復師 ピラティスインストラクター 

Bリーグ トライアウト

 

コロナの影響で色んな面で影響が起きています。

自粛が解かれ、なんとかトライアウトを行う事が出来ました。

 

私はこれまで中学生、高校生、国体など

様々な環境へトレーナーとして出向いてきました。

 

縁を頂き今期よりプロバスケットボールリーグBリーグ

トップチーム、ユースチームへトレーナーとして

活動出来る機会を得ましたので、私の体験、現場でのことなど

発信していければと思います。

 

また悪魔で現場でのトレーナーの仕事のシェアが目的のため

チーム名、選手名は控えていくつもりです。

 

 

それでは本日のトレーナー報告になります。

本日はユースチームのトライアウトが開催されました。

 

私の役目はトライアウト前のウォームアップ、選考、クールダウン

報告としてこの3本についてお話していきます。

 

  1.  試合、運動前に行うべき事は何か?
  2. 現代中学生の身体能力やいかに?
  3. クールダウンって何のために?

 

試合、運動前に行うべき事は何か?

皆さん試合前や運動前、何気なく身体を動かしたり、ストレッチしたり、軽いメニューから入ったりしていますよね?それは何のために行っていますか?

ケガの予防のため?パフォーマンス向上のため?なんとなく?

たまに何のウォームアップもせずに、急に練習に入ったりする強者がいますが、

ケガの予防、パフォーマンスUP、どちらとも正解です。

 

ケガの予防

いわゆる、ストレッチですね。ストレッチには大きく分けてダイナミックストレッチ、スタティックストレッチというものがあります。他にバリスティックストレッチなどありますが、まずはこの2つについて解説します。

 

運動前=ダイナミックストレッチ(動的)=血流促進、筋収縮能UP

運動後=スタティックストレッチ(静的)=血流促進、老廃物・疲労物質の除去

 

簡単に言うとこんなところです。

運動前にしっかりその競技に沿った筋肉を動かしてあげる事が重要です。

例えば野球のピッチャーなら肩関節は積極的に動かす必要がありますし、打撃が得意な選手なら腰周囲から臀部の筋肉をしっかり動かすことが必須です。

球技なら全般的に肩関節、股関節周囲のダイナミックストレッチが必要でしょう。

これを行う事で、特定の筋肉に刺激が与えられ、循環が良くなり、酸素、栄養素が行き渡り筋細胞が活性化し筋収縮がしっかり働きます。

 

また運動後はスタティック(伸ばす)な動きが重要になります。

皆さん基本的に伸ばしてますよね?一般的にストレッチと呼ばれていたあれです。

運動後に行う事で、循環を促進し疲労物質が流れ損傷している筋細胞の再生能が高まります。

 

”運動前は伸ばしたらいけない”

ここ数年のうちにストレッチの常識も変化してきました。

もちろんアマチュアな方なら仕事をしていますし、専業主婦の方の身体なんて疲労の度合いは底知れません。その疲労が溜まっているのなら、まずは疲労を取り除き、関節の自由度を上げることも必要です。しかしスポーツをする上で瞬間的に力を発揮する為にはやはり動かすことが必要になってしまいます。

 

じゃあ何をすればいいの?そこは別記事にて発信していきます。

 

 

現代中学生の身体能力やいかに?

 

ヘッドコーチの挨拶が終わり、早速最初の仕事に取り掛かりました。

まず私のほうから軽くストレッチについて前述したことを皆さんに説明しました。

練習もそうですが目的がわかってなくてやらされるだけでは何の意味も持たない。

中学生だからと言っても、中学生だからこそしっかり認識させることが大事です。

増してやここはプロチームの組織。トライアウトの合否関係なく、子どもたちには今のうちから理解して今度のバスケ人生を歩んで欲しい。ケガでバスケ人生を終えるなんてして欲しくない。そんな心意気でございます。

 

余談が過ぎましたが最近の中学生は数年見て思っていましたが

・股関節が硬い

・上半身、下半身が上手く連動していない

・瞬発力が欠けている

・基礎体力が乏しい

このようなことを感じていました。

昔は中学生の割には高校生に負けないような身体能力を持った子がいましたよね?

いまではその様な光景はなかなか見ることがないです。

むしろトライアウトにはU15のため小学生もいました。

小学4年生(10才)の子が中学3年生相手にペネトレイトしていました。

私が小学校の頃中学生の練習にお邪魔したときは皆さん大人に見えましたが(笑)

これも時代の変化と言えるのでしょう。

当然私も練習以外のときはゲームばかりしていましたが、今はスマホの普及やネット社会の普及。スマホ1つでプロバスケの試合もNBAも見れちゃう。なんとも羨ましい時代ですよね。YouTube開けばバスケのヒントなんて山ほどありますから。

 

特に最近はシンスプリントが多く見られます。昔はシンスプリントといえばバレエなど足首に持続的に力が入る競技に多く見られました。バスケといえば突き指、捻挫、腰痛などの急性の症状が多かったですが。またシンスプリントに対しての評価も高まってきているようです。やはり全国的に多いということですね。

 

”子どもは元気に外で遊ぶ”

昔からの基本的な教えは必ず成長に繋がると感じております。

また子どものうちから色んな競技に携わることも必要ですね。

 

 クールダウンって何のために

 

最初にダイナミックストレッチについて述べましたが今回はスタティックストレッチになします。

ここで出で来るのが従来の伸ばすストレッチになります。

運動したあとは筋線維は痛んでいます。そのままほっておくと疲労物質が残り筋肉が硬くなり翌日のパフォーマンス低下に繋がったり、ケガの原因になります。しっかり伸ばし固まった筋肉をほぐし、疲労物質を除去します。

 

そして一番大事なこと。”心を落ち着かせる” 

運動前の話に戻りますが、筋肉の作用のほかに心拍数を上げる事が一番の目的です。

循環の話をしましたが全身に血を送っているのは心臓です。しっかり運動前に動かしてあげることで心拍数があがり、全身の筋肉、内臓を活性化させます。それはやがて神経系にも作用します。その後運動したあとは急に座るのではなく、深呼吸し呼吸を整えながらストレッチをすることが必要になります。

 

 

 

以上が本日の報告となります。

また基礎体力は時代の流れで衰えていても、それも変える力がある私たちトレーナーがいます。スポーツがもっと盛んになれば日本経済も良くなり、寿命も延びる。健康を提供できるスペシャリストは近くにいるはずです。

 

運動されていない方、まずは一歩外へ出てみましょう!